ツールを使いこなすことはプログラマとかに限らず
情報が乱雑する現代社会において効率的な作業ができるかの分かれ目になります
ここではC++の統合開発環境である
VC++(Visual C++)でプログラムを書く時に便利な機能について紹介します
紹介するのはVisual C++ 2005と2008での画面ですが
2010でも同じです
(プログラムの説明ではなく、機能の説明なのでプログラムは最小限にとどめてあります)

適当な空のプロジェクト(プログラムをまとめたもの)を作ります
お勧めはWin32コンソールです
プロジェクト名は適当な名前を付けます

console.GIF

「次へ」を押してください(完了を押すと余計なファイルができてしまう)
console2.GIF

空のプロジェクトにチェックを付けてから
完了を押してください
console3.GIF

新規のファイルを追加します
project4.GIF

ソリューションエクスプローラが見つからない場合は「表示」→「ソリューションエクスプローラ」
で表示してください
project6.GIF

新規ファイルを作成します(C++ファイル)
C++ファイルを選び、名前をつけて追加を押してください
project5.GIF

C++ファイルが追加されます
project7.GIF

ここでフォルダのアイコンは「フィルタ」と呼びます
「フィルタ」に入っていればプロジェクトに追加されていることになっているので
どこにあってもビルド(プログラムの実行ファイル作成)に関係ありません
またフィルタ自体は数に関係なくビルドに影響しません
(ただしファイルのパスは確認したほうが良いです、
これについてはあとで説明します)

スタートページのタブはプロジェクト(プログラム)に関係ありませんので
邪魔な場合はスタートページタブ上で右クリックして閉じてしまいます
project8.GIF

大体こんな感じになれば準備完了です
project9.GIF

ここまでは何も見なくてもできるようにしておいたほうがいいです
これ以降、VC++で空のプロジェクト作成といったらここまでの作業のことを指します

試しに今作ったソースコード(私はmain.cppにしました)に次のように正確に書き込んでください
英字のスペルは1文字でも間違ったら駄目です(また、スペースは必ず半角スペースで入力してください)
project10.GIF

ところで、
まれに次のように書く人がいますが・・・

	#include <stdio.h>

	void main(){
		printf("Hello World!\n");
	}

このようにvoid main()と書いてはいけません
理由はVC++上(windows上)ではコンパイルは通り、プログラムが作成されますが、
unixやlinuxなどの他のOS上ではコンパイルができず、プログラムが作成できません
というわけで必ずint main()で書いてください

書きこんだら
メニュー項目のソリューションのビルドを押します
メニューを選ぶのがめんどくさい人は「F7」キーを押します
project11.GIF
ここで重要となるのはショートカットキーとアクセラレータキーです
この二つはしばしば混同されがちですが・・・
マウス操作以外でアプリケーション(ここではVC++になります)の機能を使う方法で
特定のキーの組み合わせを押すことで機能を使うことができます
このキーの組み合わせをショットカットキーやアクセラレータキーと呼びます
この二つの違いは
・アクセラレータキーはメニューバーに書かれていて見えてるものを指します
基本的にAltキーを押しながら特定のキーを押します
(たとえばビルドの項目の横に(B)と書かれている、この場合はAltキーとBを同時押しするとビルドのメニュー項目が開きます)
・ショートカットキーは目には見えてないけどアプリケーションで使うことができる機能を指します
基本的にファンクションキー(F数字)のキー
もしくは、Ctrlキーを押しながら別のキーの組み合わせであることが多いです
(VC++でソリューションのビルドを行うにはF7キーを押します)

アクセラレータキーとショットカットキーを使うことで(マウス操作より速いので)
作業の効率をあげることができます
VC++に限らずほとんどのアプリケーションはこの機能がついていることがほとんどなので
覚えておいて損はないです
(アプリケーション毎に異なりますが・・・)

さてビルドを行い、ビルドが成功すると次の画面が出てきます
project12.GIF
ここで見慣れない用語がでてきました
この2つの用語はプログラムを作る過程のことを指しています
・コンパイル
・リンク
コンパイルというのはプログラムの文法があっているかのチェックをして、.objファイルというファイルを作成します
(ただし足し算するべきところを引き算にしてしまったとかいう類のエラーは検出できない)
リンカというのは複数の.objファイルと.libファイルを合体させて、
実行可能な.exeファイル(アプリケーション)を作成します
(.objファイルや.libファイルは部品のイメージで、
それをリンカで合体させて.exeファイル(アプリケーション)を作ります)

表示が出てきてない人は
ソリューションエクスプローラーの時と同様、「表示」→「出力」で表示します
project6.GIF

うまくいかない人は
よくあるエラーなのですが、つぎのようになっていないか確認してください
project13.GIF
error C3872:'0x3000'はこの文字を識別子で使用することはできません
と書かれています
'0x3000'とは全角スペースのことです
つまり、このエラーが出ているときはプログラム中に全角スペースがあります、
かならず半角スペースに直してください
エラーの箇所をダブルクリックするとエラーの行に飛びます
ほかの種類のエラーに関しても飛ぶことができるのでデバックに便利です
project14.GIF

error C3872:の行数分、全角スペースが含まれているので注意してください

また、次のエラー(error C3861)が出た人は#include <stdio.h>を忘れているか
printfのスペルミスを確認してください
project15.GIF

直すのがめんどくさい次のコードをコピー&ペーストしてください
(マウスドラックで選択、Ctrl+Cでコピー後Ctrl+Vで張り付け)

	#include <stdio.h>

	int main(){
		printf("Hello World!\n");
		return 0;
	}

なお、VC++ 2010だと自動的に赤下波線で箇所を表示してくれます


さて、今の部分まではもっともシンプルなプロジェクトの作成例でした
ここからが便利機能の本編です

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